ALL NIGHT WITH RYUU -SP INTERVIEW-

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ALL NIGHT WITH RYUU -SP INTERVIEW-

ジャンルに囚われないオールミックスなプレイスタイルで、仙台のユースシーンを担い続け、東京へもクラブシーンの刺客として登場、各所で爪痕を残し続けるDJ、ryuuが三十代突入に向けて"ALL NIGHT LONG"という新たなチャレンジを行う。
場所は渋谷・club asia、カルチャーの坩堝の如しこのクラブとryuuは偶然にも30歳と同い年。

「今までに誰も見たことのないようなALL NIGHT LONGにしたい」

そう語るryuuは、何を考え、何を仕掛けようとしているのか。
今回のALL NIGHT LONGに込めた思いから、これまでのキャリア、そしてDJとしての現在地まで、その挑戦の全貌を紐解くべくインタビューを敢行した。

ーいよいよ9月17日木曜深夜のALL NIGHT LONGが迫ってたね。
今回なぜこのタイミングでALL NIGHT LONGを?

今年9月10日でちょうど30歳になるんですけど。
30代突入だし一回気合いを入れようとALL NIGHT LONGを考えてた時に、
ちょうどエイジアから周年のブッキングが来て、エイジアと同い年じゃん!!
って気づいて碧にちらっと言ってみたらこうなりました。(笑
しかもエイジアのロゴは龍モチーフだし、自分も名前が龍だから。 (笑
これはやるしかないでしょ!!みたいな。

ー偶然だよね。 (笑
ALL NIGHT LONG自体は2回目で初回は仙台で開催してたよね?
前回はどんなパーティーになりました?

2回目です!初回は3年前で、自分が仙台を出るタイミングでやりました。
どんなパーティーだったかと言うと、もう意味わからなかった。 (笑
仙台でお世話になった人たちも一緒にパーティーをしたかったから、
一応大枠はALL NIGHT LONGだけど、DJを教えてくれた先輩とのB2Bの時間を設けたり、『理由』でお世話になった後輩等ともB2Bしたり。
一人でやりつつ、最後はみんなでB2Bしながら自分はずっとブースにいるみたいな構成でしたね。

ー今回は最後まで一人でやってもらうからその違いもあると思うけど、
三年越しの開催、また上京してからは初ということで、今回の特色は?

前回はホームタウンだし、めちゃめちゃ自分がやりやすい状況で開催させてもらったけど、
今回はこの数年で一から築いたみんなとの繋がりだったり、自分で遊びの場を開拓した上でのALL NIGHT LONGだから異常に気合が入ってます。
そもそも東京だからいろんなお客さんがいて、自分のことを知らない人もふらっと入ってくる可能性があるなと思って。
そういった人たちにも自分がどういう影響を与えられるかとか、どんなリアクションが出てくるか楽しみではあるかな。

ーryuu君のDJはいろんなジャンルを無限に横断するようなスタイルだと思うけど、どんなルーツとかきっかけでそのスタイルに?

実は俺昔ライブキッズだったの。
メロコアとか、ロックフェスにでてるアーティストがすごい好きで、
HOUSEもHIPHOPもR&Bも全然知らなかったの。
そこからDJやってみない?って誘ってくれた先輩のおかげで仙台のSHAFTに入り浸るようになって、ダンスミュージックとかいろんな音楽のジャンルを知るようになって。
そこから今のスタイルが少しずつできてきた感じかな。

ーその変遷の中でキーマンとなった人はいる?

これはもうずっと言ってるんだけど、影響されたのは自分と同郷で今もずっと前線で活動されてるShioriyBradshaw先輩!
何回現場に行っても毎回Shioriさんのカラーでいろんなジャンルの曲をかけてて、それに本当にくらって、こんなスタイルのDJがいるんだと思って。
その経験が自分の基盤ではあるかも。
あとはもちろん、地元のMartyさんっていう方がいて、自分がDJを始めた頃からずっとリスペクトしてます!

ーShioriyBradshaw先輩も偶然にも同じ月にALL NIGHT LONGだね!
先輩たちから学んできた中で特に意識していることは?

自分はフロアのグルーヴ感を大事にしたいし、フロアのお客さんの顔とか動きはめっちゃ見るようにしてるかな。それをみてsetの流れは作るようにしてるかも。

ーryuu君がDJ中フロアをみてるのは本当にそうだよね。
一人一人を刺しに行った瞬間とかなんとなくわかる時あるし、刺された経験もある。(笑

クラブでドア代を高いと思う人もいれば、そう感じない人もいて、全員同じではないから「高いお金払ったのにつまらなかった」って思わせたくなくって。
奥の方で座ってスマホいじってるみたいなのが悲しいから、そういう人を見捨てたくないって思いはあるかも。

ーまさに。フロアのソファに座っている人がryuu君がかけた曲でハッて顔あげて最前に踊りに行くみたいな状況をみたことがある。(笑

DJのスタイルによってはただアンセムをかけるだけじゃんって思われるかもだけど、
遊びに来た人にこのDJ面白いなって思わせたいし、そうしたら他のフロアに行っても楽しめるきっかけを作れるというか。
そういう起爆剤になれたらなって思うかな。

ーアンセムの使い方が凄いよね。このタイミングでその曲チャレンジするのか!!とか

前にKENちゃんさん(kenchantokyo)にめっちゃ褒められたな。(笑
EPOCHの時に大沢さん前の度胸がヤバいみたいな。

ーEPOCHの時は大沢さん(大沢伸一)に改装後の新しくなったLOUNGEフロアで特別にオファーしてて、その前の時間をryuu君に頼んだんだよね。
あれはある意味伝説回だったな。
なんの曲で渡したんだっけ?

COWBOY BEBOPかな。(笑

ー確かに度胸だ。(笑

ーryuu君はエイジアのスタッフともみんな仲良しだけど、エイジアでの思い出とかハプニングとかある?

そんなのいっぱいあるっすよ。(笑
初めての出演はHype Sync Records主催のasia labだったかな。
2回目にでた時もヤバかった。
仙台にいる時みたいな感覚でバカ酒飲んでてDJ中、急にスイッチが入ってTシャツ脱いでブルーハーツかけてた。気づいたらここの楽屋で寝てたもん。
エイジア毎回大変だよ...。

ー私たちもryuu君がいるとき毎回大変だよ。(笑
東京に出てきて三年くらいとのことだけど、何か変化はあった?

仙台の頃より意味わかんないくらい遊ぶようになったかも。
仙台はやっぱり朝は普通にクラブ終わってるし、パーティー終わりにやることは居酒屋くらいしかないけど、東京ってアフターアワーズっていうよく考えたらヤバい文化あるじゃん。
それを知ってしまってからは、もうやばい時間まで遊んじゃって...。
でもそのお陰で出会った人や、しれた音楽もかっこいいDJも多くて本当に良かった。
めっちゃ参考にもなるし。
自分だけじゃsetの構成に限界があるけど、他の人のDJを聴いて勉強もさせてもらいつつ、ナイト終わりに昼まで酒を飲みつつ、っていう遊びをやりすぎている。(笑
アフターアワーズで遊んで体力もついたかも!

ーアフター行って、山家行って、河童行ってっていうコースだね。(笑

一回さ、エイジア終わりに山家からの河童で居酒屋朝からハシゴして、エイジアのデイタイムのイベントがOPENしたからって言ってエイジア戻ってHABUSH飲んで、そのあと何故かコーヒーを買ってから宮下パークの屋上でみんなで寝たよね。

ーそれが確かさっき話したEPOCHのアフターだね。いろんなアフターがあるね。(笑
アフターで出会ったマジでくらったDJとかパーティーはある?

意外って思われるかもだけど、朝見てヤバいって思ったのはKO UMEHARAさんとCALPISSさん、SUNGAさんかな。

ーいやあー彼らのDJを朝聴けるなんて本当に最高だよね。

やばいよね!おそらく朝蜂かな。
あの流れは見習いたいし、俺できないって思っちゃったもん。
だってナイトでみんなガッツリダンスミュージック聴いてるわけじゃん。
その後にまたクラブへ遊びに行くって相当凄いことだし、そこでDJがちょっとでもハマらなかったら一気にもう帰りたいってなっちゃうよね。
でも彼らのDJを聴いてると、絶対体は疲れて限界なはずなのにヴァイブスを上げ続けてくれるというか、ドンドン行こう!!!って思わせてくれるし、そんなsetを毎回されてて、本当におこがましいんだけど、あんなsetできたらなと。


ー実は今回ALL NIGHT LONGの提案を即答でやろうって言ったのは、さっきアンセムのかけ方が素敵だって話をしたけど、だからこそエイジアでryuu君はピークタイムのDJが多いと思うんだよね、でもそういうアフターアワーズ的なsetも聴いてみたいなって元々考えてて。
普段オファーされたらそのパーティーの流れとかイメージも考えると思うから、そうではない時のryuu君のDJは果たして何がかかるんだろうと。

確かに深いノリもやってみたくって、自分の呼ばれる現場だと中々そういう機会が無いからLIVEHAUSで『由理』っていうパーティーもやってるんだけど、
みんなが思うryuuのDJじゃない面も引き出すっていうイメージで開催してる。

ーエイジアスタッフのウッチーとリョウタも出演してたよね。
共演経験ある二人からみたらryuu君って?

ウッチー)フライヤーに名前載ってただけでワクワクするみたいな。(笑
リョウタ)出勤の時にryuu君が出演だと構える。(笑

ーそれヤバい、素晴らしいね。(笑
一人会って大体5,6時間あたりが多いけど、言える範囲で今回はどんな流れのイメージ?

みんなに楽しんでもらいたいっていうのは大前提で、テーマパークに遊びに行ってるみたいな感覚のDJをしたい。
激しいアトラクションもあったり、緩いものもあったり、それをこの日のsetで表現したい!
でも具体的になんの曲をいつかけるかはやっぱり当日のフロアでしかわからないから、良い感じに料理できればなと。

ーkobachiに頼んだテキストにもジェットコースターって書いてたね。
ALL NIGHT LONGってなると全ての時間がジェットコースターってわけにもいかないとも思うから、ryuuファンとしてはその辺が気になるよね。
いろんなDJがALL NIGHT LONGに挑戦してると思うけど、ryuu君の一人会のカラーとか違いはどうだろ?

圧倒的オールラウンダーなところかな。
俺みたいなジャンル横断タイプの一人会ってちょっと珍しいのかなと思ったり。
だからダンスミュージックはよくわからないけどHIPHOPは好きとか、逆も然りだし、
歌もの苦手だけど音数少ないダンスミュージックラバーにも楽しませたいし。
いろんな人に気兼ねなく来て遊んでほしいな。

ーエントランスフリーだしね!
エイジアの木曜会でALL NIGHT LONGは初の試みなんだよね。

エイジア木曜会は実験的に面白い組み合わせが多いし、毎回あのフライヤーみてオモロって思う。
自分もオールラウンダーで、いろんな引き出しを開けていろんな曲をかけたいから一番木曜会がいいかなって。
最近木曜はどこのクラブも盛り上がってる気がするし、ハシゴでも是非と。

ー30代突入yearということでだけど、今後の自分のイメージはある?

今回のALL NIGHT LONGは今後の何かのきっかけになる確信的なものがあるかな。
具体的にはわからないけど。(笑
よりレベルアップできれば!
20代は結構修行期間だったなー。
いろんなパーティーにたくさん出て、自分のスタイルをコツコツ作ってきた20代、
30代はそこからバッーンと自分のカラーを発揮するようにしていきたい。

ーryuu君は二丁目でもよく遊んでるよね。二丁目のコミュニティの始まりは?

元々fancyHIMっていうパーティーが大好きで。
ファッションとエレクトロが融合してるようなAiSOTOPE LOUNGEでやってるパーティーなんだけど。
通ってるうちに大好きになって、クイアのコミュニティを知るきっかけになったな。
ファンシーヒムでDJするようになって、ブッキングもどんどん増えていったかも。

ーkenchanに連れられてこの前初めて二丁目のAiiRO CAFE遊びに行ったらちょうどryuu君いて。(笑
あのオープンブースはかなりDJ鍛えられそうと思った。
特に二丁目にはハウスにもダンスミュージックにも明るい人が多いと思うし、そこに向けてDJするのはだいぶ修行場だよね。

加えて観光地でもあるからインバウンドも多いんだよね。
インバウンドの皆様はやっぱりリアクションが純粋というか正直だから、ダメなものは本当に踊らない。
店にお客さんをキープさせることが大事だからアンセムの使い方とか流れはここで鍛えられたものかも。
切り札として他の現場で使えるアイデアはここで養ったものが多い。(笑

ー二丁目の珍事件ある?

それこそ最近あって、
トリのDJをやってたら、他の出演者の方が急にブースに来て「ごくせんの曲持ってないですか?」って急に言われて、一応ありますよって答えたら「今奥にヤンクミが準備してて、ごくせんの曲かけてくれたらいつでもパフォーマンスできます!」って凄い勢いで言われたから良いタイミングでNO MORE CRYをかけたのよ。
そしたらその人が奥の方に「アンタ出番よ!」って叫んで、何事かな?と思ってそっちを見たら赤ジャージに三つ編みのカツラを被ったヤバいドラァグクイーンがいて。
しかもだいぶベロベロでフロアを這いつくばって登場したんだよね。(笑
あれなんだったんだろ。

ーさすが二丁目。(笑
今回はGO GO ダンサーさんもSP GUESTで来てくれるから二丁目の雰囲気もありそうで楽しみ!
ryuu君のDJを食べ物で例えるとなんだと思う?

これいい質問なんすよ〜。
DJあるあるだと思うけど、「普段何かけてるの?」とかなんのDJか聞かれて困るシーンが多くて、その時にパッと出てきたのが『おせちDJ』なんじゃないかなと。
いろんな料理がお重に詰まってて、少しずつ美味しくいただくみたいな。まとまりもあるし。
それで後輩に提供したmixを”osechi sound”ってタイトルにしたんだよね。
同じジャンルの音楽を長時間は苦手なタイプだから、いろんなものをちょっとずつ食べたいなと。

ryuu - ℴ𝓈ℯ𝒸𝒽𝒾 𝓈ℴ𝓊𝓃𝒹𝓈.:*:・’゚☆。.:*:・’゚★。.:*


ー案外おせちDJはALL NIGHT LONGに相応しいのかもね。
ありきたりな質問だけど、そんなおせちDJ,ryuu君にとってクラブとは?

繋がりが大事で面白い場所かなあ。
ただ音楽を聞くだけの場所ではないと正直思ってて、
もちろん音楽を楽しむ場所っていうのは大前提なんだけどね。
でもその場所、そのフロアを作るのに色々な人が動いてて、その人たちとの繋がりや
自分のDJを聴いてくれた人との繋がりが交差してる場所でもあるから、自分のDJやキャリアは本当にそのみんなのおかげのものだと思っているし。
クラブって人情の場所なんだなと。(笑
音楽と人情!

ー最後に今回のALL NIGHT LONG開催に向けて意気込みを!

自分がドロドロになるかもしれないし、逆にもうハイになるかもだし、
とにかく全て予測不能だよね。
怒られるかもしれないし褒められるかもしれないし。(笑
何が起こるかわからないことへの楽しみでいっぱいです!
その気持ちをみんなと共有できたらいいなと!

ーDJブースは安全地帯だから。(笑

いやあずっと集中砲火タイムでしょ。(笑
でも本当にこのフライヤーの影響が凄くて、ありがたいことにいろんな人から絶対行きますと連絡をもらってたりして。
でも怖いのが、そう言ってくれてる人大体大酒飲みなんだよね。

ーALL NIGHT LONGは一人でやるものじゃなくて、スタッフとお客さんとみんなで一緒に作るものだと思うし、私たちスタッフ一同一緒に迎え撃ちます!!

ーそして元々今回は1F LOUNGEでの開催予定だったけど、急遽メインフロアに変更して、元々予定していた1F LOUNGEと雰囲気もガラッと変わるかなと思うんだけど、改めてメインフロアでのALL NIGHT LONGに向けてメッセージお願いします!

ガチでビビってます。
とある日、代官山SALOONにいったときスーさんがいて。オーラスのご挨拶しようと声かけたら「てかさ、メインでやれば?」

!?!?

そんでいろいろお話し、後日ミドリちゃん含め相談し、決まりました。
僕的に、エイジアのメインフロアってかなりの敷居があって。数々のアーティストさんがゲストを熱狂に包み続けているところに自分が立つ。しかも同じ年になるタイミングで。(エイジアも30周年なので)
これはもうやるしかないです。気合いです。エナジーです。

悪いことは言いません。是非、僕の本気の一夜を体験してほしいです!

ryuu

1996年宮城県出身。2017年に仙台CLUB SHAFTで開催された「YODOSI」にてDJキャリアをスタート。ジャンルに囚われないオールミックスなプレイスタイルで東北の他、東京のクラブなどでフロアジャック。

仙台のユースシーンを中心としたプロジェクト「理由」の主宰。
各業界のアイコンをゲストに招待し、パーティーメイクしている。

DJ以外にもフォトグラファーとしてアーティストのスチール撮影やストリートスナップを経験。
独自のアンテナを武器に多方面にて活動中。

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